Concept
コンセプト
ポピュラーミュージックの世界では、都市や街を歌った曲を「ご当地ソング」と呼び習わします。そして、東京は世界でも類を見ない「ご当地ソング」数を誇る都市。『東京ビエンナーレ2023』では、東京のご当地ソングの数々を、風俗・文化史上にその名を残す店、ストリート、特別な場所にて、東京でその歌声を日夜響かせている(た)プロ&アマの歌い手たちが歌う、という、うた×場所×歌手、そして観客がリンケージする多発的コンサートイベント『東京のうた』を展開していきます。
そのエッセンスを一夜に凝縮したのが今回のプレビュー夜会。場所として選ばれたのは、浅草・吉原にこの夏オープンした「moire HOTEL YOSHIWARA」。江戸時代には幕府公認の遊郭があり、歌舞伎『助六由縁江戸桜』でもお馴染みのように、数々の芸事や“粋”といわれる日本独特のセンスを育んだこの土地に堆積している、夜遊びの記憶を掘り起こすがごとくの、コンセプト・デザイナーズホテルのラウンジバー(カフェー)と客室をフルに使い、『東京のうた』が表現していく〈うた×場所×歌手〉の世界を展開していきます。
プログラムは、以下の通り。
ラウンジバー(カフェー)では、ムード歌謡漫談やラジオパーソナリティーで人気の、タブレット純、シャンソンの新しい解釈と復活をその活動に込める、聖児セミョーノフのコンサート、日本独自のキャバレー文化において独自の発展を遂げた、ストリップの伝統を今に伝える世界的なバーレスクダンサー、エロチカ・バンブーのショウが開催されます。
DJは、世界初のラウンジDJとして、日本の歌謡曲やポップスに精通するコモエスタ八重樫、このYouTube時代に世界レベルで日本のシティポップと呼ばれるジャンルがブレイクしていますが、その火付け役、エヴァンジリスタでもある、クニモンド瀧口の2大巨頭が東京をテーマにした曲たちをプレイします。
ホテルの各部屋は、オリンピック以前から、東京で注目されている「横丁」を舞台に、昭和スタイルの「流し」を復活させ活動しているパリなかやま、さとうさおりが、「東京のうた」の数々を弾き語り、時にはお客と歌う、という親密な空間をつくり上げていきます。
高度成長期の夢の象徴である東京タワーと、職人の逸品であるタワシを原動力に不穏なアーティスト活動を続ける、東京タワーC子によるパフォーマンスにもご注目。
夜会を盛り上げるのは、ドラァグクイーンのマダム・レジーヌとジャスミン。東京という都会ならではの、夜遊び文化に貢献してきた異性装者ふたりが、東京という都市の多様性と官能を演出していきます。
Information
公演情報
入場料
3,500円(税込)
チケット情報
チケット即日完売いたしました!
追加販売を関係者で協議中です。しばらくお待ちください!
チケット取り扱い
当日の入場順について
開場30分前(19:15〜)に入口で整理券を配布いたします。
施設前に並ばないように、ご協力をお願い申し上げます。
撮影について
当日はイベントの様子を撮影致します。
撮影された動画は、当芸術祭の動画としてWEBサイト、SNSでの配信に利用いたします。
映り込みがNGな方は、当日に会場入口でお申し出ください。
カメラマンに意思表示がわかる目印をお渡しさせていただきます。
公演に関するお問い合わせ
電話:03-5816-3220(代表)
Performers
出演者
タブレット純
(歌手・芸人)
幼少時よりAMラジオを通じて古い歌謡曲に目覚め、思春期は中古レコードを蒐集しながら愛聴、研究に没頭する日々を送る。高校卒業後は古本屋、介護職などを経て27才の時、ある日突然ムード歌謡の老舗グループ、和田弘とマヒナスターズに芸名「田渕純」としてボーカルで加入。以後二年間和田弘氏逝去まで同グループにて活動した。グループ解散後都内のライブハウスにてネオ昭和歌謡、サブカル系のイベント出演の他、2011年1月、寄席・お笑いライブにも進出。ムード歌謡漫談という新ジャンルを確立し、異端な存在となっている。
撮影:御堂義乘
聖児セミョーノフ
(シャンソン歌手)
ユダヤ系ロシアのルーツを持つ日本人シャンソン歌手・音楽家・俳優。大学在学中より歌い始め、中退上京後、本格的な音楽活動を開始すると各メディアから “シャンソン王子” として取り上げられ、シャンソン界の旗手として期待を担った。シャンソン、キャバレーソングのスタンダードをはじめ、ジャズ、ボサノバ、クラシック歌曲、現代音楽からオリジナルまで、日本語・フランス語・英語にまたがるレパートリーを自由な感性で歌いこなし、日本国内のみならずフランスでの劇場公演やパリ市主催イベントにて歌と日本舞踊のステージを務めた。音楽ライヴを軸に講演会やラジオ・テレビなどメディアへの出演、また音楽劇に主演するなど多方面で活動中。
エロチカ・バンブー
(バーレスクダンサー)
アメリカで開かれるバーレスクの祭典でNo.1クィーンの座を獲得。
美大在学中にキャバレーのショーダンサーになり全国のグランドキャバレーやナイトクラブでショーを繰り広げ、優勝を機に2003年からLAに移住。2011年よりベルリンへ移住。ヨーロッパ中にバンブー旋風を持ち込む。最近では荒俣宏様の応援を受け、自叙伝エロチカバンブーのちょっとだけよ❤ を出版。地味で奥手な美大生がどうやって一人海外へ出たの? 無くなってしまった日本のキャバレー文化、ヤクザ屋さんから皇室関係、ハリウッドセレブなど幅広いお客さんを沸かせた半世紀自叙伝❤ 生涯現役を目指す。ショーの旅は続くよ! ベルリン、東京、世界在住
コモエスタ八重樫
(音楽関係家・DJ)
'91年東京パノラマ・マンボ・ボーイズとしてメジャーデビュー。解散後はラウンジ/和ものDJへと移行。その間、数多くのリミックスやプロデュース、さらに日本のレア音源の復刻コンピCDなど山程発売。'00年からはラテンサウンドをデジタルビートにのせたユニットCOMOESTASを始動。自ら楽曲の制作とDJとして国内からヨーロッパなどで活動。21世紀を過ぎたある日、いきなり田舎生活を始め、一時活動は休業状態となる。しかしここ数年の和ものブームにより再び週末はDJとして活動、自らは「音楽関係家」と称し、気ままな音楽活動をスローライフなごとくこなしている。現在は東京日本橋、千葉いすみ市、福岡の糸島の三住生活、各地でDJ活動を行っている。
クニモンド瀧口
(流線形/CMT Production・DJ)
2003年に流線形として音楽活動をスタート。’03年『シティミュージック』、’06年『TOKYO SNIPER』、’09年『NATURAL WOMAN(w/比屋定篤子)』、’20年『Talio(w/一十三十一)』、’22年8月、堀込泰行(exキリンジ)をフューチャーした『インコンプリート』(CD)を発売。プロデュース、楽曲提供、アレンジの代表作として、一十三十一『CITY DIVE』、ナツ・サマー『HAYAMA NIGHTS』、古内東子「Enough is Enough」などがある。’20年から、シティミュージックを選曲・監修したコンピレーションアルバム『City Music Tokyo』シリーズをスタート。同年、NHKドラマ「タリオ -復讐代行の2人-」の劇伴を担当。シティポップ再発見の源流を90年代後半から築き上げ、以降 20年以上に渡りオリジナルのシティポップ脈をぶれることなく累々とクリエイトし続けている。また、CMT Productionとして、音楽レーベル、グラフィックデザイン、企業PRの事業を立ち上げ、音楽を中心に多岐に渡り活動している。
https://linktr.ee/ryusenkei
パリなかやま
(ギター流し)
平成~令和の街で歌う流し歌手。元ホテルマンの身だしなみ、生来のサービス精神でもって貴方のリクエストにお応えします。名前の由来はやっぱりの(パリ)。1950~2022年の流行歌2000曲搭載。年間1万曲歌う、平成ギター流しの巨星! 演歌/シャンソン/カンツォーネ/他。 生演奏を日常にすべく幸福を撒く男です。伴奏も致します。聴くもよし歌うもよし。
さとうさおり
(ギター流し)
シンガーソングライター、流し。広島出身。
得意なジャンルはフォークソングと歌謡曲、J-POP。チキンジョージや中野芸能小劇場にてホールワンマンライブを成功させる。2016年には日本を飛び出し韓国でストリートライブを行う。発表したCD売上枚数は手売りで累計7000枚を超え、全国流通作品としてはスペースシャワーミュージックよりCD「小さな部屋」をリリース。2018年には豊作パブッリッシングから「流し歌本」を出版2020年には「流しのプレイリスト」をリリース。2021年ミニアルバム「50日」配信リリース。
twitter/Instagram : @sato_3o
オリジナル曲:https://linkco.re/0fVYtPhZ?lang=ja
YouTube:https://youtube.com/channel/UC3giahTbjMQMs3RVkxR44Zw
東京タワーC子(a.k.a DJ TokyoTowerC)
(歌手、DJ、タワシヒーラー)
1958年東京タワー建設時、13歳でシングル"夢見るタワーC”で歌手デビュー。後に失踪し長い放浪生活を経て2001年突然捨て身のライブ&DJ活動を再開。日本の高度成長期の夢の象徴であり天高くそびえる東京タワーと日常に根ざした職人の逸品であるタワシに宿る奇跡的な相関エネルギーを感受、天地をつなぐ道しるべを探求。『音楽で人々を天上へと運ぶ』のコンセプトのもと[DJ TOKYO TowerC / AWAKENING JAPAN(仮題)]発表予定。特技:タワシスクラッチ、著作:「タワシの覚醒」タワシエネルギー研究室長。世界タワー会議コンシェルジュ。
中村政人
(東京ビエンナーレ2023総合ディレクター、アーティスト
1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター。東京ビエンナーレ2023総合ディレクター。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。全国で地域再生型アートプロジェクトを展開し、2010年、東京都千代田区の閉校した中学校を利活用した民設民営の文化施設「3331 Arts Chiyoda」を創設。現在、東京の文化芸術資源を開拓する「東京ビエンナーレ」に取り組む。
湯山玲子
(著述家・プロデューサー、『東京のうた』プロジェクト・ディレクター)
学習院大学法学部卒。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(角川文庫)、上野千鶴子との対談集『快楽上等! 3.11以降の生き方』(幻冬舎)。『文化系女子という生き方』(大和書房)、『男をこじらせる前に』(角川文庫)等。TBS『新・情報7DAYS ニュースキャスター』等に出演。
自らが寿司を握るパフォーマンス<美人寿司>、クラシック音楽の新しい聴き方を提案する<爆クラ>主宰。ショップチャンネルのファッションブランド<OJOU>のデザイナー・プロデューサーとしても活動中。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。東京家政大学非常勤講師。名古屋芸術大学特別客員教授。(有)ホウ71取締役。父は作曲家の湯山昭。
マダム・レジーヌ
(ドラァグクイーン)
ジャスミン
(ドラァグクイーン)
《新型コロナウイルス感染症対策について》
◎ご来場にあたってのお願い
体調がすぐれない場合はご来場をお控えいただくようにお願いします。
ご来場時や展示会場内滞在中は、マスクをご着用ください。
会場の広さ、換気状況などにより、入場者数を制限する場合があります。
検温を実施します。37.5度以上の方はご来場いただけませんのでご注意ください。
一定時間以上滞在する場合、個人情報を取得させていただきます。
◎ご見学にあたってのお願い
各所に手指消毒薬を設置します。来場時にこまめな消毒や手洗いをお願いします。
スタッフはマスクを着用し対応いたします。
展示や施設等の一部については、安全面を考慮し、休止や運用変更を行う場合があります。
◎感染拡大防止への取り組み概要
東京ビエンナーレは、感染拡大防止に向けて、以下のような概要を指針としたガイドラインを作成し、企画、実施、運営段階において、可能な限りの安全対策をとっています。
・来場者、アーティスト、スタッフに関する安全管理を以下の通り行います。
・アーティスト含むスタッフは全員出勤時に体温チェック、並びに体調チェックを行い、一元管理いたします。
来場者には、会場入場時に手指消毒、検温にご協力頂き、不特定数での滞在時間が長いプログラムは、連絡先、お名前を記載して頂き、万が一の時の連絡先として保管いたします。
主 催
一般社団法人東京ビエンナーレ
後 援
千代田区、中央区、文京区、台東区、
一般社団法人千代田区観光協会、一般社団法人中央区観光協会、一般社団法人文京区観光協会
企画・制作
有限会社ホウ71、一般社団法人東京ビエンナーレ
助 成
令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業
(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
フード協力
協 力
木花之醸造所
株式会社ベルリーナ 樋口泰輔
お問い合わせ
電話 03-5816-3220(代表)