top of page

9月22日(金)鹿の首が鎮座する不夜城にて、山本ムーグがDJプレイとポエトリーリーディングを行う渋谷と東京のうたの会


とうとう、昨晩『東京のうた』がスタートしました。題しまして<山本ムーグ(VVSOT)× ヒミツの場所■■鹿の首が鎮座する不夜城にて、山本ムーグがDJプレイとポエトリーリーディングを行う渋谷と東京のうたの会>ですが、場所の種明かしは代官山アマランスラウンジ。まー、鹿の首のくだりでバレバレですがwww。


ポエトリーリーディングということで、事前に参考までにと20個ほどの歌詞を送っていたのですが、採用されたのはその中の2曲。プロデューサー仕事のおもしろさは、自分の予想や着地点を遙かに超えたクリエイティヴや表現をアーティストが出してくるところで、この夜のムーグさんは完全にそれ!!!


私としては、歌謡曲の歌詞の俗性とパッションに全く違うトラックをぶつけてくる異化作用で来るだろうと思いきや、ムーグさんのイメージにある「東京」を音のみで現出していくというど真ん中で来たのです。使われたのはダークダックスの「東京ガスの歌」の東京ガスっていうフレーズのみ。森高千里の「東京ラッシュ」もそこだけ。


でもいいんですよ。「ガス」がアウシュビッツやエネルギー問題直結だし、ラッシュは言わずもなが。それよりも、ムーグさん、もの凄くDJ能力が高い!!! DJは誰でもできますが、その場の空気と時間を別次元に持っていける能力のある人はあまりおらず、ワタクシは故・ヨコタススムやカラフトのプレイを思い出しました。


東京という都市は欲望の集積ですが、それなのにエントロピーが低い感じ、といいますか。チェルフィッチュの岡田利規もそういうところがあるけど、そこと同根のセンスですね。あ、それよりも初期デトロイトテクノですよ。


三島由紀夫の割腹前、自衛隊を前にしての演説のサンプリング。それは憂国の激しい言語でしたが、そんな理想社会のありかたなんぞとは関係なく、存在する生き物のような東京の「美しさ」についての断章。


ラストに持ってきたYMOの「テクノポリス」で一段階音量を下げたそのコンポジションも絶妙だったな。


ベルリンのベルクハインで彼のクラブDJを聴いてみたい!!!

最新記事

すべて表示

10月7日(土)宝塚歌劇団とシャンソンとの縁を、昭和モダンのラウンジ感覚を残すシャンソニエで感じる銀座と東京のうたの会

週末の10/7は『東京のうた』第4段目。三ッ矢直生 × 蛙たち【銀座コリドー街】■■宝塚歌劇団とシャンソンとの縁を、昭和モダンのラウンジ感覚を残すシャンソニエで感じる銀座と東京のうたの会でした。 今回の舞台は銀座コリドー街の伝統的シャンソニエ「蛙たち」。店内には伝説の「銀巴里」の店内にあったガス灯の照明器具が鎮座する、オープンしてほぼ半世紀以上、58年という年月を重ねたシャンソンの殿堂です。 今回

9月29日(金)渋谷センター街の路地裏に突如現わる、ギラギラネオンの如くの昭和歌謡伊達男篇ストリートライブ!

『東京のうた』第3弾目は、週末金曜日の夜。斉藤ネヲンサイン&二代目橋幸夫yH2【渋谷センター街】■■渋谷センター街の路地裏に突如現わる、ギラギラネオンの如くの昭和歌謡伊達男篇ストリートライブ!でした。 渋谷センター街を抜けてABCマートを左手に見た先にちょっとしたコの字型の抜け道があるのですが、ここ、実はクランクストリートと名付けられた私道。近い将来、スタイリッシュに全面整備される前のラフな路上に

bottom of page