『東京のうた』第3弾目は、週末金曜日の夜。斉藤ネヲンサイン&二代目橋幸夫yH2【渋谷センター街】■■渋谷センター街の路地裏に突如現わる、ギラギラネオンの如くの昭和歌謡伊達男篇ストリートライブ!でした。
渋谷センター街を抜けてABCマートを左手に見た先にちょっとしたコの字型の抜け道があるのですが、ここ、実はクランクストリートと名付けられた私道。近い将来、スタイリッシュに全面整備される前のラフな路上に、若手の興味深い、「歌謡曲野郎」二組が集結しました。
金曜夜の無料ライブなので、「何かヘンなことやってるみたいだよ?」系のお客さんがつめかけ、斉藤ネヲンサイン君が持ってきてくれた紅白の段幕とあいまって、歌謡曲のローファイモードが組み合わさり、気分は秋の村祭り系。出演者全員スーツ姿ですしね。
ひと組目は、この度引退を発表した橋幸夫の歌を歌い継ぐためにオーディションで選ばれた3人によるユニット、二代目橋幸夫yH2。これ、アートとの関係で言えば、90年代にブレイク前の村上隆が企てた、加勢大周プロジェクト(加瀨大周BLACKとかいろいろいましたね〜)を彷彿させるわけでして、個人的にツボ。美少年、愛嬌ヒゲ男、スレンダーおじさんとそれぞれが個性的なキャラの三人が、白いスーツに身を包んで、本当に楽しそうに「東京ヴギウギ」などの東京のうたを歌ってくれました。橋幸夫のヒット曲「メキシカンロック」は、詰めかけたインバウンドのラテン系とみられるお客さんにウケてましたね。
お次の斉藤ネヲンサインは、横浜をベースにニュー歌謡を打ち出し活動するバンドユニットで、何と言ってもリーダーの斉藤ヒロユキとキーボードのダイヤピアノサンタの絡みが最高!! もう、これだけでBL5冊の原案出せますわwww 。そう、古くはデビュー当時のオリジナルラヴ、そして、クレイジーケンバンドと続いた、松田優作の探偵物語あたりにルーツがある「スーツ伊達男」スタイルですね。
斉藤の粘っこい歌謡曲の歌唱技術、「東京砂漠」のトラック・クリエイションも斬新だし、キーボード奏者には珍しく、カントリールーツのダイヤのホンキートンク早弾きプレイには、度肝を抜かれましたよ。
実はこの出演者たち、それぞれ、『東京のうた』ならではの特別な場所でのライブがあるので是非皆さん、お運びアレ。二代目橋幸夫yH2は、浅草のまるで新東宝映画の舞台装置のような大バコカラオケスナックに、11月2日(木)19:00〜登場です。
そして、斉藤ネヲンサインは、今回、セリフが入る音楽劇アプローチにて、
銀座のまるでベトナム戦争時の横須賀ライブハウスのような音楽バーに、10月16日(月)19:00〜登場です。
「予想を遙かに超えて、現場のライブがメチャクチャよかった!」と、これプロデュース業の醍醐味ですが、これまでの『東京のうた』全部に当てはまるなあ、と。
後教唆君いただいた、JBLのパーティー仕様スピーカー、Party Box710の音像もメチャクチャ良かった。ライトが走るフェイスも最高です。この場所を提供していただいた、渋谷センター商店街振興組合 常務理事の鈴木大輔さん、繋いでいただいた、恵比寿新聞の高橋ケンジさん、音響を手伝っていただいた鉄人化計画の江川洋さん、ありがとうございました。
まだまだ、特殊音楽会は続いていきます。
Comments